2005年02月03日(木) 00時00分

選抜出場校で偽寄付金集め 高松高などの関係者名乗る　 （東京新聞）

　甲子園球場で３月２３日に始まる第７７回選抜高校野球大会に７２年ぶりの出場が決まった香川県立高松高校（高松市）の卒業生に対し、出場に便乗して学校関係者を名乗り寄付や広告費名目に現金を募る虚偽の電話が相次いでいることが３日、分かった。

　これまでに被害は確認されていないが、高松高校は寄付金集めなどを始めておらず、詐欺まがいの行為とみて学校のホームページで注意を呼びかけている。

　同校によると、選抜出場が決まった翌日の１日夕、高松市に住む高齢の卒業生に同窓会関係者を名乗る男から「甲子園に出場することになったが、金が足りないので寄付してほしい」と電話があった。不審に思った卒業生が学校に確認して発覚。東京都内に住む卒業生らには学校名で広告を出すための費用を募る偽の電話がかかった。

　また選抜初出場の大阪産業大付属高校（大阪市）でも、学校として寄付の呼び掛けを始めていないのに、卒業生を名乗り「まとめて学校に送るので募金を」との電話が卒業生宅にあった。

　一方、夏春連覇を目指す駒大苫小牧高校（北海道）は昨年夏、野球部の「協賛会」名で偽の募金要請が数件あったため、選抜大会を控え、被害を防ぐため募金活動の際に身分証明書を携帯するなどの対策を取るという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20050203/fls_____detail__045.shtml