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2005年02月03日(木) 00時00分

ソフトバンクの衰えぬ野望…携帯事業参入、次の手ZAKZAK

総務省、免許申請却下 ボーダフォンやツーカー買収も

 「行政訴訟や外圧など、手練手管を駆使して事業を展開するのが孫流。当然、既存会社の買収も考えられる」。携帯電話会社幹部は警戒する。

 総務省は、電波の有効利用のため、NTTドコモとKDDIが使用している800メガヘルツ帯の周波数の割り当てを見直す作業を進めている。

 こうした動きに、ソフトバンクは昨年末、同周波数帯での事業免許を申請したが、総務省では「見直し途中で新規参入を認めれば、作業が円滑に進まなくなる」(関係者)と判断したようだ。

 同社は10月、この周波数を前出2社に再割り当てする総務省の方針案を不当として行政訴訟を起こしているが、法廷決着には時間がかかり、当分はこの周波数帯を使った携帯電話サービスはできなくなる。

 孫氏の反発は必至だが、通信アナリストは「孫氏はADSLやIP電話、光通信サービスなど通信事業を矢継ぎ早に実現してきた。別の周波数帯で携帯電話サービスに参入する手もあるが、既存の携帯電話会社を買収する選択肢も出てくるだろう」と指摘する。

 先月には、「ソフトバンクがKDDI子会社・ツーカー3社の買収に名乗りを上げ、KDDIに2000億円の買収金額を提示した」との報道が流れた。

 ソフトバンクは買収報道を否定したが、KDDI側は「ノーコメント」とし、水面下で交渉が行われた可能性はある。

 ソフトバンクはボーダフォンから日本テレコムを買収しており、前出のアナリストは「ツーカー3社より事業規模が大きいボーダフォン買収に動く可能性もある」とみる。

 10年後には「20兆円市場」とされる携帯事業だけに、孫氏が簡単にあきらめることはなさそうだ。

ZAKZAK 2005/02/03

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_02/t2005020301.html