2005年02月02日(水) 21時19分
さび刀ネットで購入、磨いて60本未承認で販売(読売新聞)
福岡県警は2日、同県田川市伊田、造園業沖島義次容疑者(47)を銃刀法違反の現行犯で逮捕したと発表した。沖島容疑者は、インターネットオークションで、さびたりした刀剣を購入しては磨き、再びネットで販売した。
調べによると、昨年11月、沖島容疑者の出品した刀剣を見た岡山県内の男性が気付き、福岡県警に通報。1月16日、沖島容疑者が自宅に短刀1本(刃渡り18センチ)を隠し持っていたところを逮捕した。
沖島容疑者は、刀を1本500—1000円で購入。研磨機などで研いだあと、1本1—3万円で売りに出していた。昨年4月から捕まるまで、約60本の日本刀、脇差しなどを売っていたという。
県警は、購入した東京、大阪など9都府県に住む11人を特定し、計56本を押収した。購入者のなかには、暴力団員もいたという。約30本を所持していた愛知県豊川市の銀行員(35)や、広島県呉市の自衛官(51)など大量に所持していた4人については、福岡地検飯塚支部に同容疑で書類送検する方針。
銃刀法では、日本刀など刀剣類の製作や所持には、都道府県教委の承認や登録が必要と規定されているが、沖島容疑者は承認を受けていなかった。このため、オークションに「刀剣」として出品すると、違法行為が明らかになるため、「さび身」「残欠」と偽っていた。購入希望者から「違反ではないか」と聞かれることもあったが、「天井裏で見つけたと言い訳すればいい」などと説明していたという。
(読売新聞) - 2月2日21時19分更新
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