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ゴルフ場を舞台にしたスキミングによるキャッシュカード偽造事件で、主犯格とされる無職藤原高広容疑者(33)=窃盗などの容疑で逮捕=が、03年にヤミ金融事件で摘発された指定暴力団山口組旧五菱会の関係者にも盗んだ金のうち数千万円を「上納」していた疑いがあることが警視庁などの調べでわかった。社会問題化したヤミ金融事件に続いてカード偽造事件でも、指定暴力団の存在が浮かび上がった。
捜査3課と葛西署の調べで、旧五菱会の関係者の銀行口座に、複数年にわたって藤原容疑者側から振り込みがあったという。直接手渡したこともあったといい、渡った金の総額は数千万円以上になるとみられる。
また、現金の振り込みは神奈川県内に住む別の暴力団関係者に対しても継続的に行われ、数千万円に及んでいたという。
こうした暴力団との関係や金の流れの裏付けをとるため捜査本部は1日、都内などにある藤原容疑者の関係先2カ所を新たに家宅捜索した。
カード偽造団が盗んだ金の総額は10億円以上にのぼる可能性が強い。一方、逮捕時に藤原容疑者の口座に残っていたのは約1000万円にすぎなかった。藤原容疑者はこれら以外の暴力団幹部にも多額の金を渡していた形跡があるといい、捜査本部は不正に得た金の大半が暴力団の資金源になっているとみている。
ヤミ金融事件では、旧五菱会系の元幹部梶山進被告(55)=組織的犯罪処罰法違反などの罪で公判中=が率いる組織が多重債務者から法外な利息を取り立てていた。違法収益は1000億円以上にのぼるとされ、一部は五菱会会長にも上納されていた。(02/02 15:23)