悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年02月02日(水) 13時09分

敬語の適切な使い方示す…国語分科会が実例集作成へ読売新聞

 若者を中心に、誤った敬語が氾濫(はんらん)している実態を受け、文部科学相の諮問機関・文化審議会国語分科会(阿刀田高会長)は、敬語の適切な使い方を示した実例集を作ることを決め、2日の文化審議会総会で報告した。

 敬語のマニュアル本は数多く市販されているが、国の審議会が具体的な指針を作るのは初めて。

 文化庁の2003年度の世論調査では、敬語を必要と感じる人は9割を超え、敬語への関心は極めて高い。しかし、「送らさせていただきます」などの「さ入れ」表現や、過剰な商業敬語があふれかえり、若者を中心に、敬語を正しく使えない人が増えている。

 一方で、謙譲語の「申す」「おる」に尊敬の意味の「れる」を付けた「申される」「おられる」といった言い回しや、「花に水をあげる」(本来は「やる」)などの表現は、従来は誤りとされてきたが、使われるケースが増えてきたことなどから、丁寧な言い方の一つとして許容する専門家も現れるなど、見解が分かれている。

 このため、同分科会では、現代の敬語の使用実態を調査したうえで、一定の規範を示すことにした。実例集は、相手との関係や運用場面も設定し、文の形で示す。ある程度まとまった段階で公表し、国民の意見も取り入れる方針だ。

 分科会ではさらに、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」といった現行の分類と、その名称についても見直しをし、必要があれば改めることも報告した。
(読売新聞) - 2月2日13時9分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050202-00000004-yom-soci