2005年02月02日(水) 16時10分

振り込め詐欺：県内の事件、背後に暴力団か−−刑事部長が指摘　／山形（毎日新聞）

　全国で多発している振り込め詐欺が暴力団の資金源となっている問題で、県内で起きた振り込め詐欺事件も背後に暴力団組織があり、その資金源となっている恐れがあることが１日、分かった。槇野和男県警刑事部長が、県議会文教公安常任委員会で明らかにした。
　槇野部長によると、昨年７月下旬、山形市内の主婦から交通示談金名目で約１９０万円をだまし取った振り込め詐欺事件では、詐欺グループが、暴力団から電話をかける相手のリストを受け取り、利用していたという。
　この事件で逮捕されたのは東京都内のアルバイトの男らで、暴走族グループの仲間だった。この事件の被害総額は１億円を超え、リスト料などが暴力団の資金源として流れたとみられる。
　また、振り込め詐欺に使った口座を後輩の中学生に作らせたとして、先月、埼玉県内の無職少年らが逮捕された事件でも、槇野部長は「上部組織に暴力団の存在がある」と指摘した。
　０４年に県内で発生した振り込め詐欺事件は１８４件。被害総額は１億６０００万円に上っている。【永井大介】

２月２日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050202-00000084-mailo-l06