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島村農水相は1日の閣議後の記者会見で、北朝鮮産が国産と偽って流通しているという指摘があるアサリについて「仕入れ伝票などを調査し、表示の確認を徹底するなど積極的な監視に取り組むよう指示した」と述べた。農水省はJAS法に基づいて食品表示に問題が無いかを調査してきたが、特にアサリの監視を強化する背景には、自民党などから北朝鮮への経済制裁を求める声が強まっていることがあると見られる。
JAS法では、国内での生育期間が外国での生育期間より長い場合に限って、国内産地を表示できる。しかし、輸入アサリは鮮度を回復するという名目などで国内の養殖場に一時的に置き、そこから出荷して国産品と偽る例があるという。
不正表示を防ぐために島村農水相は先月、全国の農政局・農政事務所にアサリの表示についての徹底した調査を指示した。不正表示が見つかった場合、JAS法に基づいて改善を指示するとともに、扱い業者名が公表される。改善を怠るなど悪質な場合は、罰金や懲役が科される。
北朝鮮からのアサリの輸入量は03年で約3万2000トン。金額ベースでは45億円に達し、北朝鮮からの総輸入額の4分の1近くを占めている。
(02/01 20:58)