2005年02月01日(火) 00時00分

わいせつ目的強まる 誘拐事件容疑の男 （東京新聞）

　入間市の中学一年の女子生徒（１２）が連れ去られた事件で、未成年者誘拐の疑いで逮捕された静岡県浜松市新都田、派遣社員大西智昭容疑者（２９）がわいせつ目的で誘拐した疑いが強まったとして狭山署は三十一日、容疑をわいせつ目的誘拐に切り替えて調べている。一日にも同容疑で送検する。

　調べによると、大西容疑者は昨年十二月に女子生徒と携帯電話の出会い系サイトで知り合い、一月八日にも一度会っていた。同十八日、入間市内で待ち合わせて、乗用車に乗せ、浜松市内の自宅アパートに連れ込み、十二日間住まわせた疑い。

　大西容疑者は、生徒にわいせつ行為をしようと試みたが、生徒が持病の過呼吸症候群の発作を起こし体調を崩したため、目的を達することができなかったという。生徒は保護された三十日にも発作を起こし、入院した。

　調べに対し、大西容疑者は「（連れ去りが）犯罪になることは分かっていた。かわいかったので誘った」などと供述しているという。

　事件を受け、市教委は三十一日、市内の全小中校の校長あてに携帯電話やインターネットの扱いについて指導するよう通知した。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20050201/lcl_____stm_____002.shtml