2005年01月31日(月) 03時09分

中国製強壮剤をネットで無許可販売、業者ら２人逮捕へ（読売新聞）

　県知事の許可を受けずに未承認の医薬品成分を含んだ中国製強壮剤を販売したとして、福島県警郡山署は同県郡山市内の通信販売業者（４４）と、横浜市内の会社員（４６）の２人を薬事法違反（無許可販売）の疑いで、３１日にも逮捕する方針を固めた。

　関東や北海道、沖縄など全国で客数百人に仕入れ値の数倍で販売するなど約３０００万円の違法な売り上げを得ていたとみて同署は郡山市の業者を追及する。

　調べによると、この業者は昨年２月から同９月にかけて、中国製医薬品「巨人倍増」に強壮効果があるとして、インターネットのホームページなどを通じ、約１０箱（約３万円）を福島県内の男性４人に販売した疑い。また、横浜市の会社員は昨年３、４月、「巨人倍増」と、中国製強壮剤「三便宝」数箱（約２万円）を東京都内や同県内の男性４人にインターネットで販売した疑い。

　同署は昨年１１月、業者の自宅などを捜索し、数百箱の「巨人倍増」を押収。成分鑑定の結果、厚生労働省の通知で医薬品成分に指定され、性的不能治療薬「バイアグラ」にも含まれる「クエン酸シルデナフィル」が検出された。また、押収したパソコンから、横浜市の会社員が業者から「巨人倍増」を購入し、転売していたことを突き止めた。

　「三便宝」については、服用した福島県内の男性が昨年１月、腹痛やおう吐の症状を訴え、同県と厚生労働省が健康被害を及ぼす恐れがある未承認医薬品として注意を呼びかけていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050131-00000401-yom-soci