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2005年01月30日(日) 21時59分

乳がん患者団体「イデアフォー」、病院アンケート本出版朝日新聞

 乳がん患者団体「イデアフォー」が、乳がんの治療法について160近い医療機関を対象にアンケートした結果を冊子にまとめた。手術件数や乳房温存率、腫瘍(しゅよう)内科医の有無など、病院を選ぶ際の約30の指標とコメントが載っている。

 アンケートは全国383施設を対象に実施し、171施設が回答。公表に同意した156施設の回答を載せた。

 それによると、03年1〜12月の新規患者は計約1万6500人。1施設の手術件数は785人からゼロまで差が大きかった。乳房温存療法を実施した割合は平均53%。島根大病院の100%をはじめ、60%を超える施設は30あったが、20〜30%台も46施設あった。

 リンパ節を切除すると腕のむくみなどの後遺症が出るが、リンパ節への転移が疑われなくても切除する施設は41%に上った。転移がないかを確認するセンチネルリンパ節生検を実施している施設は63%で、年間手術300人以上の施設では100%の実施率だった。抗がん剤治療を行う腫瘍内科医がいる施設は28%。緩和ケア病棟があるのは19%しかなかった。

 乳がんは新たに見つかる患者が年間約3万5000人に上り、日本人女性のがんで最も多い。が、治療法は施設によってバラバラで、手術後に「こんなはずでは」と後悔する人も少なくない。世話人の中澤幾子さんは「自分がかかりたい病院と専門病院での治療法を比べて医師に質問する際の目安にして欲しい」と話す。

 冊子の希望者は郵便振替で口座番号00180・2・92973、丸岡ひとみさんあてに1410円(送料込み)を振り込む。詳しくは中澤さん(電話03・3491・6305)へ。(01/30 21:59)

http://www.asahi.com/science/update/0130/002.html