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警視庁などが摘発した組織的振り込め詐欺事件で、この集団の中で「グループ長」と呼ばれる中堅幹部が、実績をみながらだます手口を変えるよう傘下の「店長」らに指示していたことが、合同捜査本部の調べでわかった。厳しいノルマとともに、多くの収益を上げる狙いがあったとみて調べている。
これまでの調べで、この集団内のあるグループ長が率いる１０ほどの「店」では、オレオレ詐欺を繰り返す店と、「融資するから保証金を払え」といって金をだまし取る「融資保証金詐欺」の店が混在していた。
グループ長は各店長から毎日、違法に得た収益を記載した帳簿と現金を届けさせており、その状況から、融資保証金詐欺でだまされる人が減ってくると、手口をオレオレ詐欺に変えさせたり、だますのがうまい「社員」を独立させて、オレオレ詐欺の店を新設させたりしたという。だが、オレオレ詐欺が全国的に問題になるなどして業績が落ちると、再び融資保証金詐欺に手口を戻すこともあったという。
また、千葉で活動する暴走族のＯＢが中心の店では電話でだますのがうまく、口の堅いメンバーを集めるために、入店時に面接をしていたことも分かった。逮捕された店長補佐クラスの男も「入店時に面接を受けた」と供述しているという。(01/29 06:06)