2005年01月29日(土) 16時45分
振り込め詐欺:被害は計6億9千万円 おれおれ急増、221件−−昨年1年間 /岐阜(毎日新聞)
県内で昨年1年間の「振り込め詐欺」の被害金額が、計約6億9000万円に達したことが県警のまとめで分かった。県警は事態を重く見て、2月1日に県内38の金融機関の幹部を集めて緊急対策会議を開くほか、被害防止シールを作成して約3000のATM(現金自動受払機)に張り付け、注意を呼びかける。
県警生活安全総務課によると、昨年1年間の「振り込め詐欺」の被害は計510件。このうち、いわゆる「おれおれ詐欺」が221件と03年の148件から約1・5倍に急増。被害総額も約1億2000万円から約3億9000万円と2倍以上に増えた。主に女性の被害が約7割と多く、最近では医師の家族らを対象に「医療ミスをした」などと現金を振り込ませるケースも増えているという。
このほか「架空請求詐欺」は133件(被害金額約1億6000万円)、「融資保証金詐欺」は156件(同約1億4000万円)あった。
架空請求詐欺は身に覚えのない通信費用などをはがきや手紙などで請求する詐欺で、20〜40代の若い世代が被害に遭うケースが多く、県内での最高被害額は1570万円。17歳の高校生が被害に遭ったケースもあったという。
融資保証金詐欺は、実際には融資しないにもかかわらず、融資する旨の文書を送付するなどして保証金名目でだまし取る手口。30〜50代の被害が多く、最高で2200万円の被害もあった。
1日の緊急会議には、県警から生活安全部や刑事部の幹部らが出席。被害防止対策などを協議する。【米川直己】
1月29日朝刊
(毎日新聞) - 1月29日16時45分更新
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