2005年01月29日(土) 18時01分
振り込め詐欺:未然防止のみずほ銀・伊勢支店長に感謝状−−伊勢署 /三重(毎日新聞)
伊勢署は28日、高額の「振り込め詐欺」被害を未然に防いだ伊勢市岩渕1、みずほ銀行伊勢支店の笠原義隆支店長(44)を表彰、玉木優次署長が感謝状を贈った。
同署や同支店の話では、今月中旬、伊勢市内に住む53歳の主婦が親せき名義の預金から300万円下ろしたいと同銀行を訪れた。本人確認などのため、同支店の青木善彦・お客さまサービス課長(46)が応対。慌てている様子だったため事情を聴くと「娘が外宮前で死亡事故を起こした。早急に300万円必要」などと説明した。
青木課長が「振り込め詐欺のこともあり、もう一度確認を」と説得、主婦が伊勢署に問い合わせたところ事故はなく、うそと分かった。手口は巧妙で、電話口で「事故を起こした」と泣きながら話す娘役の女性をはじめ、にせの伊勢署員や弁護士、報道関係者と名乗る人物まで登場したという。
同署管内では昨年、振り込め詐欺の被害は48件、被害額は6733万円に上っている。玉木署長が「多くの人が被害に遭っている。支店段階で未然に防いでいただき感謝しています」と称賛すると、笠原支店長は「当然のことをしただけ」と謙そんしながら話した。【沢木繁夫】
〔三重版〕
1月29日朝刊
(毎日新聞) - 1月29日18時1分更新
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