2005年01月28日(金) 06時04分
店員に千葉の暴走族少年=五菱会系ヤミ金業者も関与か−振り込め詐欺グループ(時事通信)
暴力団関係者らによる大規模な振り込め詐欺事件で、「店舗」から被害者に電話をかけていた店員の中に、千葉県内の暴走族とその関係者が複数いたことが28日、警視庁などの合同捜査本部の調べで分かった。
この暴走族は「アーリー」と称しており、OBらがメンバーの少年を勧誘。このうち数人が振り込め詐欺グループの店員となり、多重債務者名簿を基に、全国に電話をかける役回りをしていたという。
雇われた少年らは、組織幹部が作成したとされるマニュアルに従って、プリペイド式携帯電話を利用。脅し文句を交えながら、金をグループ口座に振り込ませていた。
一方、多重債務者名簿は、店長がヤミ金業者らが利用している名簿屋から入手。都内を拠点に100以上あるとされる各店舗の店長の中には暴力団系の元ヤミ金業者もいた。このため、店舗によっては、家族に成り済まして電話をかける「おれおれ詐欺」以外に、融資金名目で金をだまし取る詐欺行為を少年らに実行させていた所もあった。
合同捜査本部は、2003年に摘発した指定暴力団山口組五菱会系のヤミ金業者の一部が、振り込め詐欺グループ内で手口を教えていた可能性もあるとみて、慎重に捜査している。
(時事通信) - 1月28日6時4分更新
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