2005年01月27日(木) 10時31分

昨年のＨＩＶ感染、エイズ新規患者　初めて１０００人超す（産経新聞）

昨年のＨＩＶ感染、エイズ新規患者　初めて１０００人超す

　厚生労働省のエイズ動向委員会（委員長・吉倉広国立感染症研究所所長）は２６日、昨年１年間のエイズウイルス（ＨＩＶ）感染者報告件数（速報値）が７４８件で前年（６４０件）を上回り、過去最高だったと発表した。

　エイズの新規患者件数も３６６件で過去最多で、初めて合わせて１０００件を超えた。委員会では「感染が身近にあることを認識して、積極的に抗体検査を受けてほしい」と呼びかけている。

　保健所でのＨＩＶ抗体検査件数も８万９０７４件と過去最高で、数十分で結果が判明する迅速検査が普及した影響とみられる。

　昨年１０−１２月の新規ＨＩＶ感染者は１９０件で、同性間性的接触が６５％、異性間接触が２２％。しかし、発症した新規エイズ患者９３件のうち同性間３９％、異性間３９％と同じ割合になる。

　吉倉委員長は、「異性間の方が問題意識が薄い。気がついていない人が多く、潜在化している可能性が高い」と話している。

　年齢別のＨＩＶ感染者は２０代、３０代で全体の７５％以上を占める。男性が９１％。

【2005/01/27 東京朝刊から】

(01/27 10:31)

http://www.sankei.co.jp/news/050127/sha042.htm