2005年01月27日(木) 22時41分
寸劇で訪問販売、悪質商法の被害防げ 草津市職員らが劇団結成(京都新聞)
悪質業者の売り込みの様子を実演する市職員ら(草津市・笠縫公民館)
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続発する悪質業者の訪問販売やおれおれ詐欺への対応の様子を寸劇に仕立て、市民に見てもらうことで被害を防ごう、と滋賀県草津市の職員が27日、寸劇劇団「ライフ」を旗揚げした。
劇団を結成したのは、市民環境部の職員で、同部生活安全課の奥村善太郎課長が座長を務める。奥村課長によると、市職員が地域などに出向いて話し合う「みんなでトーク」のうち、同課が担当した本年度のトーク22件のテーマは、いずれも訪問販売や悪質商法への対処法だった。
昨年12月、老人クラブの依頼でトークを開いた際、悪質業者による訪問販売の様子を職員が実演したところ、「分かりやすい」「強く印象に残った」と好評だったことから、劇団をつくることにしたという。団員は市民環境部の職員全員で、公演日に合わせて、都合のつく職員が交代で出演する。
この日、同市上笠1丁目の笠縫公民館で、約80人の市民を前に旗揚げ公演をした。男性職員3人が言葉巧みに商品を売りつける悪質業者や、人のよさそうなおばあさんを熱演すると、お年寄りたちは、名演技に笑いながらも、だまされない大切さを学んでいた。
奥村課長は「当面は消費生活関係だけに絞るが、要請があればいろんな課題やテーマを寸劇にして演じたい」と張り切っている。
(京都新聞) - 1月27日22時41分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050127-00000043-kyt-l25