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2005年01月27日(木) 11時24分

<振り込め詐欺>ノルマ達成にアメとムチ 詐欺団の実態毎日新聞

 暴力団関係者をトップとする詐欺団の「振り込め詐欺」事件で、詐欺団は実績を上げたメンバーの「店員」に、沖縄旅行やホテルを借り切っての忘年会に参加させてねぎらっていたことが警視庁少年事件課などの調べで分かった。一方で、ノルマを達成できないと殴るけるの制裁を加え、「アメとムチ」を使い分けていた。詐欺団は各グループごとに毎月、「店長会議」を開き、捜査に関する情報を交換して摘発に備えていたことも判明した。【合田月美】
 調べでは詐欺団は、統括役の暴力団関係者を頂点とするピラミッド型に組織化され、被害者に電話をかけるマンションの一室を「店」と呼んでいた。末端の店員には元暴走族の少年らが多数いたとみられる。詐取した金は、店を率いる店長が売り上げ台帳とともにグループの「社長」に持参。店員らの報酬や必要経費を除いた大半を社長が統括役の男に届けていたという。
 報酬は店長で月約50万円、店員で25万〜30万円の固定給のほか、売り上げに応じた歩合給が支給され、月給500万円の店長もいた。一方で、店長から末端の店員に格下げさせるなど、「成果主義」で売り上げを競わせていた。
 捜査に対する危機管理も徹底され、店長会議で定期的に捜査情報を交換する一方、ある店が摘発されると、同じグループの他店はその日のうちに移転することもあったという。現金を振り込ませた銀行口座は1回しか使わず使い捨てていた。
 統括役の暴力団関係者に会えるのは、各グループの社長だけで、実行役の店長や店員は面識もなかった。店員たちは「逮捕されても自供しなければ、報酬として1000万円をやる」とも指示されていた。
(毎日新聞) - 1月27日11時24分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050127-00000042-mai-soci