2005年01月27日(木) 00時00分
県内の被害相談端緒/振り込め詐欺組織摘発(朝日新聞・)
山口、大分両県警と警視庁の合同捜査本部は26日、「振り込め詐欺」を組織的に繰り返していた集団の捜査に乗り出し、複数の容疑者を逮捕した。山口県警は昨年9月、県内の女性から被害相談を受けて独自に捜査を開始。振込先に指定された銀行口座を糸口に、口座開設にかかわった男らを逮捕して背後組織を追及すると、今回摘発した集団に行き着いたという。
県警が昨年逮捕したのは、東京都豊島区の無職瀬古佳久被告(22)=盗品等保管容疑=、千葉県市川市市川の飲食店従業員戸高嘉将被告(40)=詐欺容疑=、同県木更津市中央3丁目の無職永沢豊被告(37)=盗品等有償譲り受け容疑=(いずれも詐欺罪などで山口地裁萩支部で公判中)、市川市新田4丁目の無職半谷康雄被告(39)=詐欺罪で有罪判決=の4人。
県警は昨年9月、田万川町の女性(57)から「振り込め詐欺で5万円の被害に遭った」と相談を受けて捜査、10〜11月に4人を逮捕した。
調べによると、戸高被告は昨年7月、半谷被告の依頼で市川市の銀行に自分名義の預金口座を開設。永沢被告は同8月5日、この口座の通帳とキャッシュカードを半谷被告から3万円で買い、瀬古被告は同9月上旬、このカードを永沢被告から譲り受けたとされる。瀬古被告はカードを使って、女性が振り込んだ金を引き出したという。
瀬古被告の自宅には約30枚のカードがあり、供述などから今回の集団とのかかわりが発覚。県警は同被告が「引き出し役」だったと見ている。
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http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news02.asp?kiji=4960
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