2005年01月27日(木) 12時39分

偽造キャッシュカード問題、決済システム壊す心配あり強い関心＝日銀総裁（ロイター）

　［東京　２７日　ロイター］　福井日銀総裁は、衆院予算委員会で、偽造キャッシュカードにより預金が引き出される被害が相次いでいる問題に関し、決済システムを壊す心配があり、強い関心を持っている、と述べた。石井啓一議員（公明）の質問に答えた。
　福井総裁は、「キャッシュカードをめぐる犯罪は、一人ひとりの経済生活に著しいダメージを与えるだけでなく、国民経済の血脈である決済システムを壊す心配がある。こういう観点から、日銀としては、非常に重大な問題だということで、強い関心を持っている」と述べた。
　その上で、対策について、「セキュリティーが十分施されることが大前提、続いて補償の問題になると思う」と指摘した。金融機関の取り組みに対しては、「形だけでなく、本当に実効の上がる対策になるかどうか、よく注意してみていきたい」と語った。日銀としても、研究成果を提供しながら、金融機関と協力を進める意向を示した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050127-00000253-reu-bus_all