2005年01月26日(水) 12時12分
オンラインゲーム利用者のアカウントを盗むトロイの木馬「LegMir-Y」が出現(CNET Japan)
セキュリティ専門家が、新しいウイルスが出現したと警告を発している。このウイルスは、世界最高峰の人気を誇るオンラインゲーム利用者の個人情報を盗むという。
英国のセキュリティベンダーSophosが現地時間25日に発表したところによると、韓国やそのほかのアジア各国において、「LegMir-Y」と呼ばれるトロイの木馬ウイルスが、オンラインファンタジーゲーム「Lineage」の有料登録利用者のユーザー名やパスワードを盗み出そうとしているという。Lineageの有料登録利用者は、400万人を超えている。またこのウイルスは、感染したPCで稼働しているウイルス対策ソフトウェアを停止しようと試みる。
アジア諸国では、Lineageを筆頭にオンラインゲームが大流行している。何百万という会員が月額15ドル〜20ドルを支払って、オンラインゲームに参加している。
SophosのシニアテクノロジーコンサルタントGraham Cluleyによると、LegMir-Yは、ゲームプレイヤーの情報を集中的に狙うウイルスの最新種だという。
「ラボの研究者にとって、破壊活動を行うだけでなく、コンピュータゲームプレイヤーの登録キーやパスワード、ゲームデータなどを盗むよう設計されたマルウェアは、今やすっかりおなじみのものとなった。仮想世界を存分に楽しみたいがために、犯罪に手を染めようとする人がいるとは、実に残念なことだ」と、Cluleyは報告書で述べている。
同氏はさらに、「今後もオンラインゲーマー間のあつれきは、なくならないだろう。それに伴い、ほかのプレイヤーから情報を盗み出す悪質なコードは増えるものと予想される」と付け加えた。
以前発見されたゲーム関連ウイルスには、「Randex」ワームの亜種などがある。このウイルスに感染したPCは「ゾンビマシン」と化し、ワーム製作者がオンラインゲーム「Outwar」でポイントを稼げるよう働き続ける。またLegMirの前のバージョンは、オンラインゲーム「Legends of Mir 2」ユーザーのパスワードやデータを盗もうとするものだった。
SophosはMicrosoft Windowsユーザーに対し、ウイルス対策ソフトウェアをアップデートすること、また見知らぬファイルは開かないことを呼びかけている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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