2005年01月26日(水) 14時13分

ヤミ金元幹部に懲役５年判決、１３億円追徴は認めず（読売新聞）

　指定暴力団山口組旧五菱会系のヤミ金融グループによるマネー・ロンダリング（資金洗浄）事件で、組織犯罪処罰法違反（犯罪収益隠匿）などの罪に問われた同グループ元幹部・松崎敏和被告（３５）の判決が２６日、東京地裁であった。

　飯田喜信裁判長は懲役５年、罰金２０００万円を言い渡したが、検察側が求刑した追徴金１３億２６００万円については、「被害者が損害賠償請求する可能性があり、被害者保護の観点から追徴が禁止されている」として認めなかった。

　同グループが海外金融機関に隠したヤミ金融による犯罪収益は計約９４億円。検察側は松崎被告が香港の口座に隠した約１３億円を除く約８１億円についても、同グループ最高責任者・梶山進被告（５５）らの公判で追徴を求めているが、これらの追徴も認められない公算が大きくなった。

　判決によると、松崎被告は、ヤミ金融による犯罪収益で１３億２６００万円分の割引金融債を購入。２００３年５月に現金化してクレディ・スイス香港の口座に入金して隠した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050126-00000404-yom-soci