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「紳士録」への掲載削除費を名目とした詐欺事件で、逮捕された中村豊容疑者(58)=東京都東村山市=や指名手配された無職の男(59)=東京都中央区=らは、電話でだまそうとした相手側が断ると、暴力団や右翼団体を示唆し、「行ったら困るよね」などと言って脅していた疑いがあることが分かった。北海道警は、最高で1億4000万円(関西の住職)にも及んだ被害者らが同様に脅されていた可能性もあるとみており、恐喝容疑でも調べる方針だ。
札幌中央署などの調べでは、中村容疑者らは実際にある紳士録に掲載されている医師や住職らに電話をし、当初は「掲載が続くと高い費用がかかる。削除したほうが安い」などと言って、25万円ほどを要求。相手が支払うと、「お宅の掲載を削除すると紳士録のページ全体が変わるため原版を削らなければいけない」とさらに数百万円を要求。ここでも払うと「ほかの紳士録会社にも影響がでる。あと500万円かかる」などと要求をエスカレートした。
支払いを渋ると、「山口組とか稲川会とかあるでしょう。実はうちの事務所もお宅の近くにあるんですよ」「街宣車もある。行かないほうがいいよね」などと言って、指定口座への支払いを強要していたという。(01/25 17:23)