2005年01月25日(火) 21時15分

＜黒豚偽装販売問題＞全農も黒豚肉輸入が判明　農水省（毎日新聞）

　全国農業協同組合連合会（全農）の子会社が輸入した外国産黒豚肉を取引先が「鹿児島県産黒豚」と偽装表示して販売していた問題で、農林水産省は２５日、全農自身も黒豚肉を輸入していたことが判明したと発表した。偽装表示への関与はなく、法的問題はないが、国内農家を支援する立場にありながら、国内農業と競合する農産品を輸入することは「農協の本旨にもとる行為」として、輸入事業のあり方を見直すよう求めた。
　同省によると、全農は９９年度から東京都内の商社を通じ、独自に米国産黒豚肉を輸入・販売しており、現在も継続中。０３年度までの総輸入量は５２５４トンに上る。全農はこれまで、農水省の調査などに対して輸入の事実を伏せていた。同省は「豚肉輸入は、国内養豚農家の経営を圧迫するため、継続するのは難しい」と指摘している。
　一方、全農は同日、偽装表示問題で、役職員の処分内容を発表した。種市一正会長が減給１０分の１．５（１カ月）。副会長２人、理事１０人、監事５人が同１０分の５〜１（同）。【望月靖祥】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050125-00000129-mai-bus_all