2005年01月22日(土) 15時12分
中山元建設相と知らず? 振り込め詐欺電話(産経新聞)
長男は議員 無事確認し通報 昨年10月
元建設相の中山正暉さん(72)=大阪市東淀川区=に昨年十月、息子を名乗る「振り込め詐欺」の電話があったことが二十二日、分かった。中山さんが要求された金を振り込む前に、長男で衆院議員の泰秀さん(34)=自民比例近畿ブロック=の無事を確認したため、うその電話と判明。東淀川署が詐欺未遂容疑で捜査している。
調べや泰秀さんによると、昨年十月四日午後零時半ごろ、中山さんの携帯電話に「城東署のヨシダ」と警察官を名乗る男から「息子さんが大阪市城東区で、車を運転中に居眠りで追突事故を起こした」と電話があった。中山さんが「息子に代わってくれ」と頼むと、電話口に息子役の男が出て泣きじゃくったため、中山さんは「泰秀、泣くな」と注意したという。
その後、ヨシダと名乗る男が「事故のせいで、相手が取引先にお金を振り込めなくなった。百九十万円を立て替えてほしい」と現金を要求。不審に思った中山さんが、泰秀さんに連絡し、無事を確認して、一一〇番通報した。
男らは、中山さんが元衆院議員とは知らなかったらしい。犯行に使われた携帯電話はプリペイド式で、東北地方で購入されたものとみられる。
泰秀さんは「父も慌てたようだが、被害がなくてほっとしている。皆さんもしっかり確認して自分の身を守ってほしい」と話している。
中山さんは衆院当選十一回で建設相のほか、郵政相や総務庁長官を歴任し、平成十五年に引退。同年十一月の衆院選で、泰秀さんが近畿ブロックから当選した。
(産経新聞) - 1月22日15時12分更新
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