2005年01月21日(金) 00時00分

登場から７年で廃止へ ＩＣ式テレカ （東京新聞）

　ＮＴＴ東西は二十日、ＩＣチップを組み込んだ「ＩＣテレホンカード」のサービスを二〇〇六年三月末で打ち切る、と発表した。磁気テレカの偽造対策として、一九九九年三月に登場したＩＣテレカも普及は進まず、わずか七年で姿を消す。ＩＣ式の公衆電話は順次、磁気式に置き換わる。

　ＩＣテレカは専用の公衆電話にセットすると、ＮＴＴの管理センターにつながり、カードの識別番号と残り度数を確認する。そのため「偽造対策は万全」（ＮＴＴ）として導入された。しかし、磁気テレカの根強い人気にも押されて普及は進まず、〇三年度の販売は三百万枚と、磁気テレカの十分の一に低迷。ＩＣ型の設置台数も昨年九月末時点で約五万二千台と全体（約四十七万台）の一割強にとどまっていた。

　携帯電話の普及で公衆電話事業そのものが大幅赤字に陥っており、効率化を図るＮＴＴ東西はＩＣテレカを廃止、偽造防止技術が高まった磁気テレカに一本化する。

　未使用や使用中のＩＣテレカは磁気テレカに交換でき、申込書にカードを添えて郵送するか営業窓口に持参する。問い合わせはテレホンカード交換センター＝電話０１２０・１４５４７２＝まで。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050121/mng_____kei_____006.shtml