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大型クレーン車の作業を容易にする逆ハンドルスイッチの欠陥問題で、コマツのクレーン車に関しても９２年に人身事故が起きていたことが分かり、同社は２１日、国土交通省にリコール（無償回収・修理）を届け出た。同省はコマツに対し、「欠陥の重大性を認識せず、安全への配慮が不足していた」として指導した。
事故が起きたのは９２年９月１７日。埼玉県熊谷市でクレーン車が一般道を走行中、運転手が誤って逆ハンドルスイッチを押したため、ハンドルを左に切ったのに、車体は右に曲がって対向車線に飛び出した。走ってきたワゴン車に正面衝突し、ワゴン車の運転手の男性（５０）が右足を切断する大けがを負った。
コマツは誤操作を防ぐためにスイッチカバーをつけるとともに、スイッチを押すと警報音がなる対策を、８２〜９８年に製造した２１６５台で実施する。
(01/21 19:31)