2005年01月20日(木) 20時27分
<振り込め詐欺>組織犯罪処罰法の初適用で6人逮捕(毎日新聞)
新潟、香川、奈良、和歌山、神奈川の5県警は20日までに、親族を装い妊娠中絶費用の名目で振り込め詐欺をしたとして、千葉県浦安市当代島、会社役員、稲垣真弘容疑者(27)ら6人を組織犯罪処罰法違反(組織的な詐欺)の疑いで逮捕した。いわゆる「おれおれ詐欺」で同法を適用するのは初めて。詐欺罪の最高刑は懲役10年だが、組織犯罪処罰法は「懲役1年以上」で、より重い刑が適用できる。6人は同様の手口で月に数千万円を稼いでいたとみられ、余罪を追及している。
調べでは、6人は昨年8月下旬、香川県大野原町の70代女性宅においを装って電話をかけ「彼女が子宮外妊娠し中絶手術が必要だ」などと話し、3回にわたり計320万円を指定した銀行口座に振り込ませた疑い。東京都渋谷区のビルに事務所を借り、電話をかける役や現金を下ろす役、口座、個人情報を入手する役など分担していた。5県のうち新潟県内では、中絶費用を名目にした詐欺事件が9件(被害総額915万円)起きており、関連を調べている。
他に逮捕されたのは、東京都世田谷区宮坂、大学生、田中聖人(24)=詐欺罪で公判中▽同豊島区東池袋、無職、久住勝彦(24)▽同新宿区百人町、同、五百川康博(21)▽同豊島区東池袋、同、小林淳(21)▽千葉市美浜区高浜、同、酒井洋平(20)の5容疑者。【前谷宏】
(毎日新聞) - 1月20日20時27分更新
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