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スマトラ沖大地震・津波をきっかけに、アジア各国からの輸入エビの価格が上がり始めた。水産庁は「思惑買いで値上がりしているだけ。日本向けの供給能力は落ちていないはず」(加工流通課)と見ているが、国内で消費されるエビの9割以上を輸入に頼っているだけに、今後の価格動向次第で食卓に大きな影響が及ぶ可能性もある。
南西インドから輸入しているエビの関西市場での業者間取引価格がじわじわと上昇し、先週末には1.8キロ当たり2200円になった。昨年12月下旬までは同2100円で推移していた。津波によってインドの輸出港が打撃を受けたためだ。
インド産のエビは、日本の輸入エビ全体の約12%を占める。その価格の上昇はほかの輸入エビにも波及し「養殖施設が打撃を被ったという報告は受けていない」(水産庁)ベトナム産も、昨年末までは1.8キロ当たり2050円前後だったのに、先週には2200円近くまで値上がりした。
日本の最大の輸入先であるインドネシア産や、津波で大きな被害を受けたタイ産のエビ価格は今のところ落ち着いている。しかし、業界関係者の間には「今後の調査で養殖施設の被害の大きさが確認されれば、輸入価格への影響は避けられない」との見方が広がっている。
(01/18 02:13)