2005年01月15日(土) 00時00分

「被告変更認めよ」／弟子屈署の報償費訴訟（朝日新聞）

地裁に原告弁護士要求

　弟子屈署の捜査用報償費の不正支出分返還を求めた民事訴訟で、原告の市川守弘弁護士は札幌地裁（笠井勝彦裁判長）で開かれた１４日の口頭弁論で、被告を道知事から道警本部長に変更することを認めるよう札幌地裁に求めた。「知事を相手に訴えることはできない」と却下された旭川中央署訴訟の判決を受け、実質審理入りを図ることが狙い。

　やはり捜査用報償費の不正支出分返還を求めた旭川訴訟で、笠井裁判長は昨年１１月、「知事は委任により財務会計上の権限を失う。道警本部長を訴えるべきだ」として訴えを却下した。同じ裁判長のもとで審理されることから、被告変更を判断した。次回以降の口頭弁論で裁判所が変更を認めるかどうか判断するとみられる。

　これに対し、道側は「（被告を誤った）原告側に故意や重大な過失がある」として、変更を認めないよう主張した。

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000009999990167