2005年01月13日(木) 21時20分
振り込め詐欺被害4億2600万円に 京都 発生は350件(京都新聞)
おれおれ詐欺や架空請求詐欺、融資の保証金を名目にした詐欺などいわゆる「振り込め詐欺」について、昨年1年間の京都府内での発生状況を府警がまとめた。未遂を含め350件発生し、被害総額は4億2600万円に上った。
捜査2課の調べでは、350件のうち「おれおれ詐欺」の被害が199件(未遂57件)2億8100万円と、前年の40件3200万円から激増した。1件当たりの被害額は200万円近くで、最高で約1500万円をだまし取られたケースがあった。
手口別では、交通事故の示談金名目が半数近くを占めた。「妊娠」の話を引き合いに手術代や示談金を振り込ませたり、借金の肩代わりを名目にしたりする手口も少なくなかった。医療事故を装い示談金を振り込ませる手口も最近、数例出ている。
架空請求詐欺は77件被害額7800万円、融資保証金を名目にした詐欺は72件6400万円あった。
府警は昨年、神戸市を拠点に活動する振り込め詐欺グループ7人を逮捕し6件600万円分を送検するなど、計10人を逮捕、約3000万円分の被害を裏付けた。しかし検挙率は被害発生の2割強しかなく、年末に専従捜査班を捜査2課に設置した。同課は「お金を振り込む前に必ず本人に確認したり、第三者に相談したりすることが被害防止につながる」と注意を呼びかけている。
(京都新聞) - 1月13日21時20分更新
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