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2005年01月12日(水) 00時00分

ネットで申請稼働朝日新聞・


 県庁や各市町村の役場に出向かず、インターネットのホームページ(HP)上で各種の届け出や証明書などの交付申請ができるサービスが、11日から稼働した。「ふくしま県市町村共同電子申請システム〜ふくしまe窓口」(34http://e−madoguchi.jp(22))で、県と県内51市町村が参加している。手続きの中には、公的個人認証を受けた住民基本台帳カードを使用し、電子署名を必要とするものも多くあるため、住民基本台帳ネットワークに接続していない矢祭町は、参加しないことを表明している。

 利用可能な手続きは、県関係で、法人設立の届け出や医薬品の販売業の許可、解体業の許可申請など約180種類。市町村関係は、自治体によってまちまちだが、住民票や軽自動車税の納税証明書、国民健康保険証の交付申請など、平均20種類という。HPで手続きをしたい自治体や申請内容を選び、必要事項を書き込み送信する。記入漏れなどは送信時に指摘されるという。

 利用時間は午前8時半〜午後8時半で、年末年始などを除き、週末や祝日も稼働。県電子社会推進グループによると、事業費はシステム構築に約9千万円、1年間の運用に約1億4千万円かかるという。

 サービスを利用するには、事前にHPで利用者登録をし、IDとパスワードを取得することが必要という。さらに、これまで押印など本人確認が厳密だった手続きについては、公的個人認証サービスによる電子署名を求められる。このサービスは、各市町村から交付された住民基本台帳カード上のICチップを利用しており、同カードの普及が鍵となっている。

 県市町村行政グループによると、1月1日現在で県内で同カードを持っているのは4871人。県は今後、電子申請が広まれば、カードも普及するとみている。

 一方、住基ネットに接続していない矢祭町は「メリットが少ない。町民は住基カードを持っていないので、従来通りのやり方で町民サービスに努めたい」としている。


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http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=6676