2005年01月12日(水) 05時41分

シロアリ点検商法で２人逮捕　特定商取法違反の疑い　宮城（河北新報）

　大手シロアリ駆除会社の社員に成り済ますなどし、十分な説明をせずに駆除の契約を結ばせる「点検商法」をしたとして、宮城県警生活環境課と小牛田署は１２日、特定商取引法違反の疑いで、ともに訪問販売業の宮城県小牛田町志賀町３丁目、佐藤秋男（４２）、同県田尻町大貫、中野史章（２８）の両容疑者を逮捕した。

　県警は、２人が実際には駆除をせず、代金をだまし取ったとみて、詐欺容疑でも調べる。
　調べでは、２人は昨年７月下旬、水沢市の無職女性（７０）宅を訪ね、「縁の下がシロアリの被害に遭っている」と言って、駆除の契約内容を示す書面を交付せずに契約させ、代金１７万円を支払わせた疑い。２人とも容疑を認めている。

　県警によると、２人はほかにも、２００３年９月—昨年７月、水沢市と宮城県迫、小牛田両町の一人暮らしの高齢者３人に同様に駆除の契約を結ばせ、計約１３０万円を払わせた。

　佐藤容疑者は、給湯器を点検修理したように見せ掛けて代金を詐取する詐欺容疑で逮捕されたことがある。
　県警は同日、２人の自宅を捜索した。

http://www.kahoku.co.jp/news/2005/01/20050112t13040.htm