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業界最大手ドコモの純増数は約217万9300台。対するauは約60万台多い約278万1000台だった。
業界3位のボーダフォンは第3世代携帯の投入に出遅れ、約43万7000台。第2世代に特化するツーカーは、解約数の方が多く約7万台の純減となった。
4業者全体の契約数の累計は、約532万台増の約8548万台で、TCAが集計を開始した平成8年以来、最も増加数が少なかった。
一部で飽和状態とも指摘される携帯市場で、auが大躍進したワケは何だったのか。
「最も大きかったのは第3世代携帯への積極的な対応」と説明するのは業界関係者。他社に先駆け第3世代通信サービスの「定額制」を導入し、11月には楽曲1曲を丸ごと配信できる「着うたフル」を開始。今月5日に100万ダウンロードを達成し、若者層から圧倒的な支持を受けた。
「auはすでに第3世代への移行が完了しているだけにいまもっとも勢いがいい」(アナリスト)。累計契約数では、ドコモがauの2.5倍と圧倒しているものの、「ドコモとて安穏とはしていられない」(同)。
一方、昨年が第3世代「FOMA」への移行期となったドコモ。累計契約数は昨年末までに約850万台とダントツだが、「FOMA」の最新シリーズ「901i」ではゲームや音楽コンテンツを充実させ、料金もauに追随して「定額制」を導入。家族間のメールが無料になる「ファミリー割引」を目玉にするなど巻き返しに躍起だ。
ボーダフォンは、第3世代対応端末を本格的に市場投入したのが昨年末と大幅に遅れ、7月単月では純減に。12月単月の純増数シェアでも、機能を絞った高齢者向け端末が好調で昨年11月に2年7カ月ぶりに純増となったツーカーに抜かれてしまった。
携帯業界の第3世代への移行が急ピッチに進むなか、シェア争いが一層激化するのは確実。市場では「2強の攻防を中心に、一歩進んだ業界再編もあり得る」(先のアナリスト)との声も囁かれている。
ZAKZAK 2005/01/12