2005年01月11日(火) 03時08分
奈良で偽札使用容疑の男、「偽造専用ソフト」を利用(読売新聞)
偽の旧1万円札を使用したとして、奈良県警に偽造通貨行使容疑で逮捕された自称・情報配信業栗原一導(かずみち)容疑者(45)が、インターネットから取り込んだ専用ソフトを利用していたことが10日、県警捜査2課などの調べでわかった。
偽造用のソフトが確認されたのはこれが初めて。同時期、各地で数種類の偽1万円札が見つかり、複数の偽造グループがあるとみられているが、各グループがこのソフトを使っていた可能性もあり、県警は製作者の特定に全力を挙げている。
調べによると、栗原容疑者は昨年夏ごろから、同県大和郡山市の自宅で、パソコンやプリンターなどを使って偽造を始めた。偽造紙幣の中央部には、福沢諭吉の肖像を薄く印刷、「透かし」のように見せかけていた。一見しただけでは、本物のように見えるという。
県警が押収したパソコンを解析した結果、この“偽の透かし”をはめ込むためのソフトが見つかった。
このソフトはインターネットで公開されていたといい、県警は、栗原容疑者がネットからソフトをパソコンに取り込み、スキャナーでは読み取れない透かしの部分に肖像をはめ込んで、偽造したとの見方を強めている。
(読売新聞) - 1月11日3時8分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050111-00000101-yom-soci