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「上司から良心に反する仕事を指示されたらどうしますか」。この質問に対して「できる限り避ける」と答えた新入社員が、財団法人社会経済生産性本部の昨年秋の調査で初めて半数を超えた。欠陥車隠しや大手銀行の検査妨害、偽装牛肉事件など企業の不祥事が相次いだことが影響したとみられる。
調査は、同本部の新入社員研修に参加した人を対象に、春と秋の年2回行っている。今回は昨年10〜11月に実施、入社半年になる230人が答えた(回答率53.7%)。
「上司から、会社のためにはなるが自分の良心に反する手段で仕事を進めるよう指示された」場合の対応を聞いたところ、「できる限り避ける」は54.6%で、「あまりやりたくはないが、指示通り行動する」は34.9%だった。
99年春から継続して聞いていて、避ける派は同年春は33.3%だったが、00〜03年は45%前後で推移、今回1年前から6.8ポイント、半年前から13.8ポイント増えた。
「職場で法に触れる可能性のあることが行われていて、上司に相談しても行動を起こさない」場合では、「上位の上司に相談する」が53.3%で最も多く、「管理部門に相談する」が20.7%、「公的機関やマスコミに相談する」が2.2%。
「発注者の立場であれば、取引先からの中元や歳暮、食事などを受け取ることは問題がないと思うか」との質問では、「そう思わない」が58.7%を占めた。
同本部は「自動車や牛肉など身近な消費財を扱う企業で相次いだ不祥事に反応し、倫理観が高まったのでは」と話している。
(01/08 19:20)