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2005年01月08日(土) 11時27分

<痛風薬>肝障害で患者6人死亡 緊急安全性情報で注意後に毎日新聞

 劇症肝炎の副作用が報告され、00年2月に旧厚生省が緊急安全性情報で注意を呼びかけた痛風の代表的治療薬「ベンズブロマロン」で、その後も少なくとも患者6人が重い肝障害で死亡していたことが分かった。厚生労働省は「使用上の注意を守るよう、処方する医師に改めて周知してほしい」と製薬会社に口頭で促した。
 ベンズブロマロンは痛風の原因となる尿酸の排せつを促す作用があり、「ユリノーム」などの商品名で販売されている。97年ごろから00年までに患者8人が劇症肝炎を起こし、うち6人が死亡したため、旧厚生省は緊急安全性情報で(1)少なくとも6カ月間は定期的な肝機能検査をする(2)肝障害の患者は使用禁止——などを全国の医療機関に通知していた。
 厚労省によると、今回死亡が判明した6人はベンズブロマロンを約3カ月〜1年半、継続的に服用し、劇症肝炎や重症の肝障害となった。C型肝炎感染者が服用したり、肝機能検査で異常が確認された後も服用を続けた例などが含まれている。
 このほか製薬会社のうち1社からは、約170人が肝障害を起こし、うち99人は重症化したとの報告もあったという。厚労省は「医師が使用上の注意を徹底しなかった事例も多いとみられる」と話している。【江口一】
(毎日新聞) - 1月8日11時27分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050108-00000031-mai-soci