2005年01月07日(金) 00時00分

ＮＨＫ　海老沢会長辞任へ 不払い問題で引責 （東京新聞）

　元チーフプロデューサーの制作費着服など一連の不祥事で揺れるＮＨＫの海老沢勝二会長は六日の定例記者会見で、自らの進退について「（平成）十七年度の事業計画、予算がきちっとした段階で身を処したい。いつということは差し控えたいが、報告する時期が来ると思う」と述べ、来年七月までの三期目の任期途中での辞任を示唆した。　

　一連の不祥事や、対応をめぐる批判から、受信料の支払い拒否・保留は昨年十一月末段階で十一万三千件に達した。ＮＨＫは十二月、海老沢会長自ら出演した不祥事を検証する特別番組を放送したが、その後も不払いは増え続けているという。

　この日の会見で海老沢会長は「私どもは収支均衡予算。収入に見合った支出をする。（平成）十六年度の予算より、（来年度は）収入が若干劣る恐れもある。人件費の削減をせざるを得ない」とコメント。受信料の不払いがＮＨＫの経営をも圧迫した経営責任をとる形で、三月に国会で予算が成立するのを見届けて身を引く公算が大きい。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050107/mng_____sya_____007.shtml