2005年01月07日(金) 16時25分
おれおれ詐欺の昨年県内被害、２９６件で３億６３５４万円−−県警まとめ ／茨城（毎日新聞）
◇１件当たり高額に−−未然防止は１１１件
昨年１年間に県内で起きた「おれおれ詐欺」は２９６件で、被害総額は３億６３５４万円にのぼることが６日、県警捜査２課のまとめで分かった。県内だけで毎日約１００万円の被害が出た計算で、同課では引き続き注意を呼び掛けている。
同課によると、泣き声の本人役に代わって弁護士や警察官を装った男が電話口に登場し、巧みに被害者をだまして、交通事故の示談金を振り込ませる手口が相変わらず目立つ。０３年中の被害と比べると、実際に金をだまし取られた件数で２・２倍、被害額で４・６倍に達しており、１件当たりの被害額が高額になっている傾向もはっきりした。昨年７月に大洗町内の女性が２度にわたって計１４００万円をだまし取られるなど、繰り返し振り込みを要求されて被害額が膨らむことも多い。
一方、窓口の銀行員が機転をきかせるなどして被害を未然に防いだケースも１１１件あった。架空請求などを含めた「振り込め詐欺」の被害総額は５億２１００万円だった。【中田純平】
１月７日朝刊
（毎日新聞） - 1月7日16時25分更新
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