2005年01月06日(木) 16時10分

振り込め詐欺　関連７件で８人を逮捕−−県警、山形署など　／山形（毎日新聞）

　県警の「振り込め詐欺事件捜査緊急対策本部」（本部長・槙野和男刑事部長）と山形署など７署は５日、振り込め詐欺をしたなどとして７件計８人を詐欺容疑で一斉に逮捕した。逮捕されたのは、住所不定、アルバイト、山本聖被告（２１）＝詐欺罪で公判中、茨城県潮来市大塚野１、板金業、藤岡広幸容疑者（４０）ら８人。県警は先月、振り込め詐欺への捜査態勢強化などを目的に同本部を設け、捜査を進めてきた。
　調べでは、山本容疑者は昨年６月上旬、大阪府内の会社員男性（２７）の携帯電話に「有料サイトの利用料金が未納。放置すれば訴訟手続きを取る」とかたり、自分名義の銀行口座に約５７万円を振り込ませた疑い。口座には十数件分、計約１００万円の入金があり、余罪を追及する。同容疑者はアダルトサイトの利用者名簿を入手していた。
　また、村山市大淀、無職、鈴木拓容疑者（２５）と東京都板橋区中台１、無職、小畑清一郎容疑者（３０）は昨年９月下旬ごろ、村山市内の銀行で他人に譲り渡す目的で２口座開設し、通帳などをだまし取った疑い。鈴木容疑者はインターネットで通帳売買のサイトを見て、１通約７０００円で小畑容疑者に売っていたとみられる。藤岡容疑者ら５容疑者も他人に売る目的で銀行口座計六つを開設し、通帳などをだまし取った疑い。
　県警捜査２課によると、昨年、県警に被害届が出された振り込め詐欺被害は計約１億６０００万円以上にのぼった。【新谷崇】

１月６日朝刊　

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