2005年01月04日(火) 14時40分
迷惑メール業者を「攻撃」できるスクリーンセーバー(WIRED)
本記事は「2005年も期待の注目技術」特集として再編集されたものです。本記事の初出は2004年12月1日です。
欧州のポータルサイト大手、ライコス・ヨーロッパ社は11月30日(現地時間)、迷惑メールを送り付けてくる業者を逆に「攻撃」できるスクリーンセーバー『
http://makelovenotspam.com/ メイクラブ・ノット・スパム』の配布を開始した。起動すると、業者のサイトにアクセスを繰り返す仕組みになっており、「敵」を困らせることができる。英語版だが、日本からも無料でダウンロード可能だ。
迷惑メールの中でPRされていたサイトを標的にする。スクリーンセーバーが立ち上がると、これらのサイトに自動的にアクセスを繰り返す。いちいちブラウザーにサイトを表示せず、接続要求だけを反復する。ユーザーが増えれば増えるほど、業者のサーバーに負担をかけられる。能動的な迷惑メール対策として注目を集めそうだ。
スクリーンセーバーの画面上には、世界地図が現われて自分と「敵」の位置が分かり、ミサイルを撃ち込んでいるような放物線が描かれる。「攻撃」したサイトのアドレスや、自分の命中回数、全体の成果が刻々と表示される。
攻める対象は、ブラックリストの「SURBL」(Spam URI Realtime Blocklists)から選定。ユーザーの通報も受け付けている。ただ、目標を次々に変えることで、特定の相手を完全マヒに追い込むのは避けるという。逆に訴えられるのを防ぐ狙いとみられる。
スクリーンセーバー使用中の通信量は、24時間で3〜4MB程度で、その点に留意しなければならない。OSはウィンドウズのほか、マックOS X、OS 9に対応。現在、一時的にアクセスが集中しているとみられ、ダウンロードしづらい状態となっており、スクリーンセーバーの動きも鈍い。
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(WIRED) - 1月4日14時40分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050104-00000002-wir-sci