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税務調査を受けたのは「GEキャピタル」の子会社「ジー・イー・キャピタル・インターナショナル・ファンディング」の日本支店。
同社は、トリプルAの格付けを持つ親会社「GEキャピタル」の債務保証を受け、海外から低利の資金を調達、その資金を日本支店に送金した。同支店は「ほのぼのレイク」ブランドの消費者金融事業を行っている「GEコンシューマー・ファイナンス」に高い金利で融資し、低い調達金利との金利差で得た利益の大半を、債務保証に対する保証料としてGEキャピタルに支払っていた。
同支店が融資の際に設定した金利は、通常の取引に比べ、はるかに高かった。また、同支店が支払った保証料も割高だった。
国税局は、同支店が金利を過大に設定したのは、得た利益を「保証料」の名目で親会社に移転するためだったと認定。国内で申告すべき所得を巧妙に圧縮したと指摘したとみられる。
同支店は平成11年5月に開設され、昨年7月に閉鎖された。申告漏れは15年12月期までの2年間で約37億円、追徴税額は過少申告加算税を含め約8億円とみられる。
GEグループは100カ国以上で電機、金融などの事業を展開するコングロマリット。15年の純利益は約150億円。日本国内では、10年に消費者金融大手「レイク」の営業権を買収、ブランド名「ほのぼのレイク」や店などを継承した。
ZAKZAK 2005/01/04