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2004年12月07日(火) 22時10分

2004年下半期にフィッシングメール急増、スパム・ウイルスも減らずMYCOM PC WEB

英MessageLabsが「2004年のEメールセキュリティトレンドと2005年予測」と題した報告書をリリースした。2004年はEメール全体に含まれるウイルスとスパムメールの比率が上昇した上に、フィッシングというEメールを使った新たなオンライン詐欺が現れた年だったとしている。

2004年にMessageLabsが確認したフィッシングメール数の推移は、1月が33万7,000通、その後、6月まで月20万〜26万通に減少したが、7月に250万通近くに急増し、10月には400万通を突破した。1月から11月の合計は約1,850万通で、2004年全体で2,000万通突破が確実視されている。

「今年の最も大きな変化はフィッシングの台頭でしょう。わずか12ヶ月で、すべての組織、そしてオンラインでビジネスを行う個人にとって脅威と呼べるような存在になりました」とMessageLabsのMark Sunner、CTO。

送信されてきたメールを開くだけで自動的にフィッシングサイトに導かれるなど、フィッシングメールのテクニックは巧妙になっている。フィッシング詐欺を知っていても、被害に遭うケースが増えているという。

2004年1月から11月のウイルス感染メールの割合は16通に1通(6.1%)。前年同期は33通に1通の割合(3%)だった。また、スパムメールの割合も、2003年1月〜11月の2.5通に1通(40%)に対して、今年は1.4通に1通(73.2%)へ上昇した。

2004年に最も拡散したウイルスはMyDoom.Aだった。MyDoomはSCOやMicrosoftのサイトを攻撃する亜種の登場がニュースとなった。MessageLabsは、一つの企業を攻撃のターゲットにするケースが増えていると指摘。その傾向は2005年にさらに強まると予測する。

(Yoichi Yamashita)

Microsoft、アダルトスパム送信者を一斉提訴
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/12/03/005.html

ターゲット絞ったフィッシングが増加 - 日本もホスティング国にランクイン
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/11/26/009.html

忍び寄るオンライン詐欺、もはや他人事でない、シマンテックが実態調査
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/11/22/007.html

プロが仕掛けるフィッシング3大手口を予測 - オークション/出会い系に注意
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/10/19/006.html

メールの63%がスパム、背後にウイルス作者のカゲ
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/08/18/101.html

世界最速ワーム「MyDoom」、211カ国に拡散 - SCOサイトにも影響か
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/02/02/004.html

MessageLabs
http://www.messagelabs.com/

(MYCOM PC WEB) - 12月7日22時10分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041208-00000091-myc-sci