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2002年01月08日(火) 03時21分

<ジー・オーグループ>買収の比銀行破たん 取り付け騒ぎに毎日新聞

 【マニラ井田純】「ジー・オーグループ」(本部・東京都港区)がフィリピン国内で買収したとする「ユニトラスト・ディベロップメント銀行」は7日、比国の預金保険機構の管理下に置かれ、事実上破たんした。同機構が保証する預金は、1人当たり10万ペソ(約25万円)だが、払い戻し時期などのめどは立たず、取り付け騒ぎが起きている。グループによる国際投資トラブルは、金融機関の破たんという事態に発展、今後日比両国間の国際問題につながる可能性も出てきた。

 また、比国のグループ関連会社で、無許可投資業務により比国証券取引委員会(SEC)から業務中止命令を受けている「ジー・コスモス フィリピンズインク」は同日、5700万ペソ(約1億5000万円)の罰金の支払いなどをSECから命じられた。グループの比国での活動は、実質的に禁止された形だ。

 同行については、グループが昨年9月に買収し、グループの実質的な代表の名前を取った「大神銀行」が誕生したと主張していた。しかし、比国中央銀行(BSP)は「必要な手続きを踏んでいない」などとして承認せず、銀行名も買収前のまま。グループは、日本国内からも1億数千万円の預金を集めたとされ、BSPによると、預金総額は約2億5800万ペソ(約6億5000万円)となっている。

 取り付け騒ぎが始まって4日に営業を停止した銀行側は、営業再開を約束していた週明けの7日もシャッターを下ろしたまま。同行は90日以内に再建計画書をBSPなどへ提出するよう義務付けられているが、再建は微妙な情勢だ。

 一方、コスモス社をめぐっては、グループが銀行買収資金のためとして、同社の社債を日本国内のグループ会員に数億円分販売したことが分かっている。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020108-00000148-mai-soci

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