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2009年02月23日(月) 20時19分

談合容疑で社長ら逮捕、茨城 稲敷市役所など捜索東京新聞

 茨城県稲敷市発注の水道工事入札をめぐり、談合していた疑いがあるとして、県警捜査2課は23日、談合容疑で、稲敷市の建設会社「サンエイ工業」社長村松和容疑者(62)と同社社員野口綾子容疑者(37)を逮捕した。同社の別の幹部についても逮捕状を取っており、行方を捜している。

 また市幹部が談合に関与したとの情報もあり、県警は同容疑で稲敷市役所など関係先約10カ所を家宅捜索した。

 入札に参加した業者は共同通信の取材に「落札者は市側が最初から決めていた」と官製談合の可能性を指摘した。高城功市長(61)は市側の関与について「事実であれば絶対にあってはならないこと。事実関係を確認し、厳しく対処したい」とのコメントを発表した。

 調べによると、村松容疑者らは昨年10月8日に行われた稲敷市発注の配水管敷設工事の指名競争入札で、サンエイ工業が落札できるよう事前の話し合いで決めていた疑いが持たれている。

 調べに村松容疑者は「談合はしていない」と容疑を否認、野口容疑者は「社長と別の上司の指示でやった」と供述しているという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022301000674.html