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2008年11月30日(日) 08時01分

浦和けんか終戦「おめえのはサッカーになってねェ」サンケイスポーツ

 第33節第1日(29日、万博ほか)どん底の状態を象徴するような、浦和の終戦だった。G大阪に敗戦し、1試合を残してタイトルの可能性が消滅した直後、敵地へ駆けつけたサポーターの目の前で、GK都築がMFエスクデロに「おめえのはサッカーになってねーんだ」と吐き捨て、激しい口論に。DF坪井らが必死に2人を分けたが、あいさつの整列もできない姿が、チームのすべてを物語っていた。

【プレイバック】口論するGK都築とMFエスクデロ

 先月のACL準決勝でアジア連覇の望みを断ち切られ、今季対戦1分け2敗といまだ白星なしの宿敵・G大阪戦。前半44分に相手のFW山崎が退場となり、後半はゴールに迫るが得点できない。逆に同20分、FWエジミウソンが一発退場し、抗議のDF闘莉王にもイエローが。冷静に試合を運ぶことができず、最後はMF遠藤に決勝ヘッドを決められた。

 スタンドには、新監督候補のフォルカー・フィンケ氏(60)=ドイツ=が夫人同伴で訪れていた。今季限りの解雇通告を受けているエンゲルス監督は、「いろんな問題ある中で(チームも)サッカーに集中できないけど、いい試合はした」と力なく口にするしかなかった。

 無冠に終わるのは02年以来、6シーズンぶり。昨季のアジア王者は、来季のACL出場権すら手にすることが絶望的となった。「今のレッズに優勝する力はない。もう1度ゼロから」。闘莉王が寂しげにつぶやいた。

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