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2008年11月30日(日) 00時00分

高校生の「デパート」が開店中国新聞

 生徒が仕入れや販売を手掛け、収益の一部を平和活動に寄付する「ピースデパート」が29日、広島市東区の市立広島商業高で始まった。臨時店舗を校内に開き、生鮮食品や婦人服、生活用品などを販売。広島、長崎の原爆の歴史を紹介する資料も展示している。30日まで。

 同デパートは、生徒が出資し仮想の株式会社を設立。商売をする生徒が株を購入し、店舗を運営する仕組み。体育館や講堂に店舗を構え、生徒たちは「安いよ」などと威勢の良い声を響かせ、果物やパン、生花などを販売。地元の家族連れなどでにぎわっていた。

 自由に商業活動ができる平和の大切さについて考えるきっかけにしようと企画。原爆ドームを描いた縦約3メートル、横約5メートルの巨大モザイク画なども展示。収益の一部は平和団体に寄付する。

【写真説明】ピースデパートで買い物客の呼び込みや応対をする生徒たち

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811300060.html