【バンコク30日共同】タイのタクシン元首相派政権打倒を掲げる反政府市民団体「民主市民連合」が占拠を続ける首都バンコクの首相府に三十日未明、手りゅう弾が投げ込まれ、病院当局者によると市民連合の支持者四十六人が負傷した。
市民連合は二十五日にバンコク国際空港の占拠を始めたほか、旧バンコク国際空港も占拠し抗議活動を続けており、これに反発するタクシン派の犯行とみられる。三十日午後には、タクシン派市民団体が大規模集会を計画しており、双方の衝突で混乱が広がる恐れがある。
空港が占拠された二十五日以降、空港内やバンコク市内では小規模な爆発や銃撃などでけが人が出たほか、二十八日未明にもバンコクの市民連合系のテレビ局に手りゅう弾が投げ込まれ一人が負傷した。