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2008年11月30日(日) 00時54分

OPEC緊急会合、臨時総会で大幅な追加減産決定へ読売新聞

 【ロンドン=是枝智】石油輸出国機構(OPEC)の緊急会合が29日、エジプト・カイロで開かれ、アルジェリアで12月17日に開催する次回臨時総会で追加減産を決める見通しとなった。

 原油価格が下げ止まっていないため、日量150万バレル以上の大幅な減産に踏み切る公算が大きい。

 ヘリル議長(アルジェリアのエネルギー鉱業相)は会合後、「需要と供給のバランスを保つため、12月の総会で、必要な追加的な措置を検討することで各国が合意した」と語った。会合では世界経済の減速で原油需要が落ち込み、供給量が大きく上回っているとの認識で一致した。

 OPECは10月24日の緊急総会で日量150万バレルの減産を決め、11月1日に実施した。今回は、その効果を見極める必要があるとして減産は見送った。これに先立ち、最大産油国であるサウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は29日、原油価格は1バレル=75ドルが適正だと指摘した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081130-00000001-yom-bus_all