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2008年11月30日(日) 00時00分

世羅「ダルマガエル米」販売中国新聞

 国、広島県の絶滅危惧(きぐ)種に指定されているダルマガエルの保護活動が、安全・安心なブランド米を生んだ。成育調査の場となっている世羅町小谷地区の水田で低農薬で育てた「ダルマガエル米」。放流用おたまじゃくしの育成で協力する広島市安佐動物公園(安佐北区)の売店で29日、販売が始まった。

 小谷地区の3農家でつくる農事組合法人が今秋、収穫した。ダルマガエルの保護に取り組んでいる水田約1ヘクタールで栽培した「あきろまん」計約360キロ。園の売店は2キロ入りを50袋仕入れ、売り切れれば再入荷を検討する。6月下旬—7月初旬に、田んぼから水を抜く「中干し」がカエルの産卵期と重なるため、稲の収穫期が遅めの晩生品種を選んだという。

 動物園は1袋1500円で販売し、うち100円を日本動物園水族館協会に寄付。絶滅の危機にあるカエル保護に役立てる。

【写真説明】市安佐動物公園で販売が始まったダルマガエル米を手にする親子連れ

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811300054.html