洋画家の絹谷氏が尾道で講演（中国新聞）
尾道市出身の洋画家、「福島瑞穂の世界」展を開催している同市西土堂町の市立美術館は29日、洋画家で東京芸大教授、絹谷幸二さん(65)の特別講演会を開いた。ともに独立美術協会会員という縁もあって、福島さんと親交の深い絹谷さん。講演会では、日本人と西欧人の考え方の違いなどを例に、物事を限定的にとらえない大切さを強調。裸体の女性や死者などを独創的に描いた福島さんの作品を「一見毒々しいが、心眼で見ると人間の業の深さを映し出している心優しい絵」と解説した。
【写真説明】福島さんの作品の魅力を話す絹谷さん